2008-03-30

坊主めくり、藤原めくり


 小倉百人一首という玩具は、いわゆるかるたのような遊び方をするものです。調子に乗って、3歳のこどもとかるた遊びをしたら、その晩「ひらがなが、ひらがながよめないよ~」とうなされてしまいました。かわいそうに。
 で、百人一首と言えば、もう一つ忘れてはならない代表的な遊び方に「坊主めくり」があります。坊主めくりは、相対的に多くとった人が勝なわけですので、勝敗の決まり方は、ふたりで遊んでいるケースなら、「49vs51」とか「99vs1」とか。また、「1vs0」の場合もあると思われます。すなわち、「AvsB(ただし、A,Bは、A+B≦100を満たす、正の整数)」となります。
 我が息子は、このルールについて、最初、今ひとつ理解できないでおりました。最後のほうで「坊主」が出て、その後結局「姫」が出ずにゲームが終了した場合、場に捨てられて宙に浮いたままの札が出てくるわけですが、その札の扱いについて、「これはいったい誰のものなのか」が理解できず、最後には「これは自分のだ」と、主張し始める始末。そこで、急遽、「坊主」が出た場合の札を管理する役目として、「ピグレットのぬいぐるみ」に、助けてもらうことにしました。うちでは、2人で遊んだ場合でも、ピグレットを含む3位までの順位をつける、という超ローカルルールが出来ました。場に捨てられた札が多ければ、ピグレットの優勝、という、訳の分からぬルールになりましたが...(苦笑)
 さて、この「坊主めくり」。何の気なしに、「ぼうず」「おねえさん」「おじさん」と、分けてると、だんだん、大人のほうも飽きてきます。現在の読み札の100議席の割り振りですが、「ぼうず(15議席)」「おねえさん(21議席)」に対し、「おじさん」は64議席と最大派閥です。坊主めくりで、おじさんが出ると、とりあえずは安心しますが、ここで新しい遊び方は、最大派閥を形成している「おじさん」を、もう少し細分化してみよう、というものです。64議席を誇る「おじさん」は、実は複数の少数派閥から成り立っています。「おじさん」の中での最大派閥は、「納言さん(10議席)」「藤原のなにがし(7議席)」です。
 そこで「ぼうず」に加え、例えば「藤原のなにがし」が出た場合にも、場に捨てる、というルールを設定します。そうなると、名前をかなり真剣に読みますので、漢字や読み方の勉強にもなります。名前を軸にしたあたらしい遊び方は、他にもいろいろありそうですね。

2008-03-28

かっこいいタッチ

 別れ際に、「ターッチ」といって、手でタッチをする習慣がある。子供ならではの習慣なのか、保育園生ならではの習慣なのか。そこで、新しく「かっこいいタッチ」を考えました。
 (1)最初は大人が両手を差し出し、その上に子供が両手でタッチ
 (2)次に子供に両手を差し出させ、その上から親が両手でタッチ
 (3)最後に二人でハイタッチ
 という単純な行為だが、単なる片手のタッチに比べて、「華」があります。なお、(1)と(2)は、「アルゴリズム体操」の「パッチンパッチン、ガシンガシン」の、「パッチンパッチン」と同じ動きです。これを「one,two,three」と勢いよくやると、大変かっこいい。保育園の朝のお見送りの際、これを流行らせよう、という魂胆です。
 さらに、これがこなれてきたら、「3拍分」ではなく「5拍分」使い、(1),(2)の後、お互いの右腕の部分を重ね合わせ、その後、左腕の部分を重ね合わせ(即ち、アルゴリズム体操の「ガシンガシン」に相当)、最後にハイタッチをする、という応用編を試したい。「(1)パッチン、(2)パッチン、(3)ガシン、(4)ガシン、(5)ハイタ~ッチ!」を、速い動きで、かつ、高いクオリティーで仕上げようと、お風呂で練習中です。

2008-03-24

国旗を作る

 こどもが通っている保育園は、とてもとんがっているところで、フラッシュカードでいろいろなことを教えてもらえます。ドライブ中、黄色い道路標識を見て、突然「がっこうようちえんほいくしょとうあり」と叫ぶ我が子...。「ごみしゅうしゅうしゃ」「けいらぱとかー」「おふろーどだんぷとらっく」など、専門的な働く車の名前を沢山覚えて帰ってきます。

 国旗も然り。多くの国々の国旗を覚えてしまい、大人顔負けな状態です。今日は、覚えてきた国旗を、ドミノで作ろう、というお話。先に申し上げたとおり、ドミノは「赤、黄、青、緑、黒、白、橙」で構成されています。これにより、沢山の国旗を作ることが可能です。

2枚
 インドネシア、モナコ、ポーランド、
3枚
 アルメニア、イエメン、アイルランド、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、エストニア、リトアニア、ロシア、チャド、マリ、ギニア、シエラレオネ、コートジボアール、ナイジェリア、ガボン、マダガスカル、コロンビア
4枚
 モーリシャス

 また、沢山組み合わせることで、タイやフィンランド、スウェーデン、さらには、真ん中などに描かれている紋章などを省略すれば、メキシコ等もっと多くの国旗を描くことが可能になります。

2008-03-23

秀逸なマテリアル

 ある日、本棚の整理をし、要らないビデオカセットが沢山。それらを捨てる前に、ビデオカセットを縦に立てて並べ、「ドミノ倒し」をやってみせたら、当時2歳のこどもにオオウケでした。僕もこどものころ、よく積み木などを使って、ドミノ倒しを楽しみましたが、今日日のこどもには、ドミノ倒しは、「ピタゴラ装置」そのものです。
 で、「こどもの友達が来たときに、何かに役立つだろう」といった程度のノリで、「ドミノ牌」を2セットほど「大人買い」しました。数日後到着。さっそく「ドミノ倒し」をやろうと、並べはじめるも、こどもは残酷で、次から次へと破壊します。最初の頃は、まじめにいらつき、こどもを怒鳴りつけました(笑)。大人気ないことこの上なし。が、日が立つにつれ、このドミノ、「実は、思いも寄らない秀逸なマテリアル」であることに気付かされました。

 ・縦横2:1に統一されたコンパクトなフォルム
 ・カラフルな色使い(赤、黄、青、緑、黒、白、橙)
 ・サイコロの1~6までの模様

 この3要素が繰り広げるシンプルゆえの種々の可能性!ちなみに、ドミノという遊びそのものは、まだやったことがないのですが(笑)。

2008-03-22

50音表を作る その2

 いろはかるたは「ゐ、ゑ、京」を除くと、全部で45枚。「あいうえお、かきくけこ、...やゆよ、...わ、を」の置かれる位置に、絵札を裏返しにして並べる。どこか一枚を開いて、それが「か」だったら、「か」の位置に置く。その代わり、「か」の位置に置いてあった裏向きの絵札をめくり、それが「ね」だったら、「ね」の位置に置く。その代わり、「ね」の位置に置いてあった裏向きの絵札をめくり…と順繰り順繰りやっていくと、50音表が完成する。
 ただし、最初の「どこか一枚」を開いた絵札が、どこかのタイミングで登場します。その最初の一枚の位置には、次に繋ぐための絵札はそもそも存在しないので、そこでゲームオーバー。とはいえ、3歳児には、そこまでゲーム性を持たせなくとも、適当に楽しめます。
 これも50音表をマスターする上で、大変有効な方法のひとつ。

2008-03-20

50音表を作る

 いつだったか、こどもが風邪をひきまして、保育園を数日間休まねばならないときがありました。「暇つぶしに…」と、いろはかるたを購入してきました。何度か、普通にかるたして、最初のうちは楽しかったのだけど、じきに大人も飽きてしまいます。
 やがて、風邪も治り、「どうせなので、ことわざをしっかり覚えよう」と。お風呂で、「あ」から順に一つ一つ確認をしました。案外、こどもも良く覚えているもので、大抵のものはソラでいえるようになっていたのだけど、いくつか、大人の自分も思い出せないのがありました。
 ちなみに、大人的には、「瑠璃も玻璃も照らせば光る」「葦(よし)のずいから天井のぞく」など、普段あまりお目にかかったことが無いことわざについては、かえって覚えているのに、「聞いて極楽見て地獄」のような「定番ことわざ」のほうが忘れやすかったです(とはいえ、こども的にはどれも一緒でしょうが)。
 風呂上りに、早速、絵札を50音順に並べて、一つ一つのことわざを確認してみました。その「50音順に絵札を並べる」なかに、かるたの新しい遊び方が見えました。文字通り、単に絵札を50音順に並べ直すだけなのですけど…それだけでも50音の順番をマスターすることができ、かなり楽しめました。かるたの「ひらがな積み木」的使い方です。

2008-03-19

こどもとあそぶ

 こどもが3歳過ぎになったあたりから、トランプやかるたなど、いわゆるゲーム性を持った遊びが出来るようになってきました。やっと父親の出番だ!と思えるようになりました。
 子どもと遊ぶコツと言っても、たいしたことは無くて、突き詰めれば、ただ単に、「大人の自分が如何に飽きずにあそぶか」という一点に尽きます。そのことが結果的に、教育なり道徳なりにつながればよく、基本は、「自分が如何に飽きないか」という一点です。新しいおもちゃを買う必要は無く、生活の中にいくらでも教材は転がっています。おもちゃの使い方も一通りではなく、遊び方は無数に広がっている、と、僕は思ってます。